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粕本集呆の馬事放言

「粕本集呆の辛口一献」に替わるカスPこと粕本集呆の新ブログ。主に競馬関連中心ですが、ニコマス活動再開も企図しております。

笠松競馬場でばん馬と「くろゆり賞」を見てきました(後編)

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8月の笠松競馬の重賞。「くろゆり賞」観戦記を。

ばんえいのパフォーマンスが終わった頃来場したアトモスPと久しぶりに再会。私は第6Rから第9Rまでずっと「ビッグ・ブラック・カンパニー」のワン・ヒル師匠の予想に従っていたのですが、

当人と屋号の名誉のため

敢えて結果は記さずにおきます。

しかし第10Rの「くろゆり賞」、「この予想には乗れない!」と当人の前に拒絶を宣言。何故ならば…

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この馬をアタマに流していたから。

馬に罪がないのはわかっている。悪いのは馬主と、どうせ「東海ダービー」が終わったら即園田に戻るとわかっていながら、「東海ダービー」直前に移籍を受け容れた名古屋の調教師、そして何よりこの馬にむざむざとダービー馬の称号を持っていかれた情けない名古屋・笠松の面々。

それでもこの馬が東海公営の顔に思い切り泥を塗りつけてくれたことには違いない。東海公営といっても、私はもう片方の名古屋は見放しましたが、それでもヒモならともかく、アタマでこの馬を買うことはできない。心情と馬券は別で、名古屋の馬(アップアンカー)を本命にしても、この馬だけはやっぱ無理。

確かに昨年の実績をみれば、断トツに抜けている。しかしワン・ヒル師匠はパドックでどうも発汗が激しく、もしかしたら…と指摘。そしてその場に居合わせたファンがナイスな指摘をしてくれた。

「そもそも自信があるなら摂津盃(同じ日に園田で施行された重賞)に出ているはず」

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というわけで私は昨年の覇者アップアンカーの連覇を期待。好調時に限って謎の急ブレーキがかかる厩舎の傾向と、そのまま韓国人になってしまうのではと思ったくらい長い間韓国の競馬場に在籍し、当地のブランクが長い岡部誠。同じ競馬でも、韓国と日本では微妙にスタイルが違う。先月引退した安部幸夫は帰国後、意外に早く日本競馬への勘を取り戻したのですが、岡部はどうか?それでも名古屋のトップ厩舎と名手を信じる。

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もう一頭、期待したのは地元ホッコージョイフル。「サマーカップ」ではサルバドールハクイとほぼ互角と見ながら、サルバドールを上に評価したのですが、この馬が先着。今回はこちらに期待をかけました。

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そしてこれも地元馬・クワイアーソウル。「オグリキャップ記念」では全国区の壁を痛感しましたが、地元、名古屋の馬中心の重賞なら獲れる器だと思うのです。でも実際はそこでも足踏み。年齢的にも大きな上積みは期待しづらいのですが、何とかならないか?

馬券はブログに晒したものをそのまま手を加えず。アップアンカー軸の三連複流しと、ホッコージョイフル軸の馬連流し中心。

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レースは名古屋アロマベールが引っ張り、サルバドールハクイがそれを追う。意外だったのがクワイアーソウルが外から積極的に前に進出。バズーカは内側中団よりちょっと前。問題なのは本命、対抗がともに後方。当日の馬場は逃げきれず差しもきいたのですが、レベルの高い重賞である以上、展開だけでは上位は望めない。せめて9番ヴェリイブライト(オレンジの勝負服に白い星を散りばめた今井が騎乗)くらいの位置にいないと。ちなみに同馬、前走「名港盃」では人気薄で3着入線だったのですが、そのときは道中もっと後方にいた。1900メートルでそんな競馬をするから、陣営は名古屋より軽い笠松の馬場も要因に「時計勝負だと厳しいかも」と懸念を示し、私も1600はさすがに忙しいと思って切ったのですが…。

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第3コーナーでサルバドールハクイが早くも失速しかかったアロマベールをかわして先頭に立つと、そのまま独走。勝利騎手インタビューで東川は、仕掛けがちょっと早かったかもとコメントしていましたが、それでもこれまで勝ちきれなかった善戦ホースがウソのような走りっぷり。ぐんぐん伸びていく。そこからやや突き放された形とはなったが、これも第3コーナーでは既に番手に取りついていたヴェリイブライトが伸びる。道中同馬よりもっと前にいたはずのバズーカ、クワイアーソウルは後れを取る形となってしまい、2頭の更に後方で3着争いを演じる。何が来ても驚けないレースだと覚悟はしていましたが、私の本命アップアンカー、ホッコージョイフルはどこへやら。直線半ばに至る前に既に1、2着は決まってしまい興醒め。それでも収穫は、クワイアーソウルが結局4着だったものの、ちょっと忙しいと思われた1600メートルでバズーカと最後まで3着争いを演じたこと。今後に些かの光明を感じました。

アップアンカー(7着)は一旦ブレーキがかかるとそのまま下降線に入るので、これから先はオープンはともかく重賞ではちょっと買えないか。逆にヴェリイブライトは「名港盃」よりもいい競馬をしている。距離は1600より長い方がいいので、9月末の「オータムカップ」(1900メートル)は尚更要注意でしょう。そもそも鞍上だった今井貴大は名古屋の騎手ながら笠松の重賞とは相性が良かったのですが、ここ最近はそうでもなく、すっかり油断していた。

ホッコージョイフル(5着)は上りは前走と同じですが道中の位置取りが違った。つまりは出脚が悪かった。でも5月末の同コース「A.G.I」では道中ほぼ似た位置取りから差して勝った。Bクラスで相手が違うしそのときは脚抜きもいい重馬場だったのですが、それを考慮しても、4着クワイアーソウルから2馬身離され、見せ場すら作れなかった今回は案外。

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鞍上東川公則は通算2500勝を重賞制覇で飾りました。それに、笠松の馬が兵庫や名古屋の馬を撃退して重賞勝利するのも久々。

ただ、サルバドールハクイはマイルまでがギリギリで、1900メートルの「オータムカップ」や「東海菊花賞」は難しいかも。狙うとしたら9月2日の園田「園田チャレンジカップ」(1400メートル)でしょうか。アウェーで結果を残せれば本物でしょう。ここを使わないと9月10月は適鞍の重賞がない。重賞スケジュールを見ると、毎週重賞の佐賀や南関以外で、「グランダム・ジャパン」がある牝馬ならともかく、牡馬のマイラーというのは結構レースの選択肢が狭い。これまで今ひとつだったのが、長いかと思われた1600メートルで快勝したのだから、意外と距離が延びて持ち味が出る馬なのかもしれませんが。