粕本集呆の馬事放言

「粕本集呆の辛口一献」に替わるカスPこと粕本集呆の新ブログ。主に競馬関連中心ですが、ニコマス活動再開も企図しております。

笠松の佐藤友則騎手、JRA騎手試験受験へ

f:id:KAS_P:20160923220322p:plain

木曜日の競馬の結果

大井競馬「東京盃」…ハズレ

1着 14番ドリームバレンチノ(4番人気)

2着 3番コーリンベリー(3番人気)▲

3着 7番プラチナグロース(7番人気)

勝ちタイム 1:11:9(不良)/昨年の勝ちタイム 1:10:9(ダノンレジェンド 稍重)

コースレコード 1:10:1

 

ダノンレジェンドノボバカラ、片方どころか両方沈んでしまった。中央馬5頭の馬連BOX10点なら4090円的中(枠連だと4620円)だったのですが、もし2強で決着なら1.8倍。リスクが高すぎるし、三連複BOXでもプラチナグロースは入れなかった。

勝ったドリームバレンチノは、思い出すのは現地観戦した2013年金沢の「JBCスプリント」。芝のGⅠでも好走した馬でしたが、ダート転向初戦がGⅠ。これで通用するほど世の中甘くないよと切ったら2着に来られて天を仰ぎましたが、そのときは不良馬場。ただ、特別不良馬場に強いというわけではなく、むしろダノンレジェンドの方が不良馬場を得意としているような印象があった。

ダノンレジェンドは出脚でちょっと後手を踏み、おっつけてコーリンベリーとハナを争い、最後ガス欠になった感じ。どうもこの馬、砂を被るとダメらしい。それが事実かどうかわかりませんが、砂を嫌がる馬があんな馬場で前方の馬から泥の塊をぶつけられてはたまったものではない。デムーロはあまりスタートが上手い騎手ではなく、外枠なら番手でも良かったのですが、内枠だけに遮二無二前に出たかったのでしょう。競り合ったコーリンベリーが2着に残り、ダノンレジェンドが5着に沈んだのは最初に無理をしたからか、それとも前走60キロ背負って勝った「クラスターカップ」の反動か?

ノボバカラは見せ場なし。この馬も不良馬場がダメなわけではなく、同じ泥田馬場だった「北海道スプリントカップ」でのダノンレジェンドとの熾烈な直線のマッチレースは何だったのか?と。この馬は、展開云々よりも馬自体、調整に失敗したのでは?という感じ―馬体重+10については、その前が-10で、509キロはこれまでで特に太いわけではなかった。でも何だかこのままズルズル…と思わせるようなイヤな負け方でした。

岩田はこれで1年ぶりの重賞制覇。私はいつになったらトンネルを抜けられるのでしょうか…?

 

keibalab.jp

中央挑戦といえば、金沢の吉原も毎年受けて毎年落ちるのですが、佐藤友則も挑戦するらしい。このインタビューとは別のインタビューでも語っていたのですが、以前は気持ち的にどこか中途半端なところがあったが、吉井ら周囲の騎手が努力してリーディングを争っているのを目の当たりにし、奮起したとか。

正直、吉原はともかく、佐藤だと仮に中央に合格してもどこまで乗り鞍に恵まれるか?という懸念もあります。苦難の末福山から移籍した岡田は鳴かず飛ばずで、高知の鷹野(片山)も結局存在感を見せることなく助手に転向しました。安藤光彰ははじめから年齢的に長い活躍は見込めず、騎手生活の最後は弟と同じく中央で…といった感じでむしろその先を見据えているようでしたが。遠征すると西村師や矢作師が乗せてくれるように、岡田や鷹野(福山や高知は中央への遠征がなく、従って両騎手に対する中央関係者の知名度は低かった)と違ってそれなりのアテはあるけれど、今の笠松と違って茨の道であることは覚悟しないといけないでしょう。

地方の名手(佐藤にその表現が当て嵌まるか?は笠松ファンの私には些か微妙)が中央を目指すのは、地方の優秀な人材が中央に流れるということで地方競馬にとっては損失で、中央は歓迎かといえば、外国人騎手同様若手の騎乗の機会を奪ってしまう可能性があり、痛し痒しっぽい。どうもJRAは今後外国人騎手の短期騎乗の条件を厳しくするとかで、今来日しているリサ・オールプレスは来年辺り厳しくなるらしい。馬は外国産馬に出走レース解放を進めながら、騎手は真逆の方向へ。そんなことしても解決にならねえだろ、という気がするのは私だけではないと思うのですが、今後中央入りを目指す地方騎手に対しても、JRAの目が厳しくなっていく可能性は否定できません。

私はというと…意外かもしれませんが、地方騎手の中央挑戦は悪いこととは思わない。佐藤のインタビュー記事でもあったけれど、笠松と名古屋では、中央を知ったら物足りなく思えるのも仕方ない。アンカツこと安藤勝己がまさにそうでした。僅かではあれ、檜舞台にあがるチャンスがあるというのは、地方の騎手たちにとってもモチベーションになります。今後NARは教養センター(地方版競馬学校)への生徒募集を2期設けるほか、入学金や授業料をタダにする等、新人騎手の養成に本腰を入れるそうです。入所者が減少傾向にあるばかりでなく、騎手デビューしても長く続かない騎手も少なくないためで、笠松を含め、乗り手不足の競馬場が幾つもある。格差社会なんて嫌な言葉が流行っていますが、競馬界でも、地方の若い騎手たちは格差を感じているはず。笠松や名古屋で若い騎手たちが次々と辞めていったのは競馬場にも問題ありといえど、笠松の藤田が中央の厩務員を目指して再出発すると聞いたとき、中央と地方の格差は彼らも感じていたんだなと思いました。

最新式のターフビジョンを導入しようが施設を建て替えようが、笠松が中央に肩を並べることはありえない。だったら見方を替えて、中央でリーディングを争える騎手を何人も送り込める地方競馬場を目指せばいい。特に笠松は「名手の里」と銘打っているのだから。ほんの一握りだけれど、ここで頑張ればその「一握り」に加われるかもしれないという期待は、若い騎手たちにとって励みになるでしょう。それが若手たち、ひいては野心を持った若手たちが集まり、競馬場そのものを活気づかせることにもなる。ただ、厩舎関係者たちも馬場掃除ばかりやらせていないで、本気で育てるつもりでもっとチャンスを与えないといけませんが。

というわけで、私は佐藤がその先鞭をつける存在になってくれればいいと思うのです。中央入りした後、埋もれてレアキャラと化すのか毎週重賞の馬柱に名を連ねるほどの存在になるかは当人次第ですが、後者になってくれれば後に続きたいと思う若者たちが笠松に集まってくるでしょう。ただ、合格するまでの間「中央病」(中央遠征ではハッスルするが、地元に帰ると途端に気の抜けたような騎乗をする)はやめてくれ、と。最近どうもその兆候が見られるような…あと、アンカツに騎手試験合格へのアドバイスを求めてもあんまり意味ないと思う。求めるなら兄貴の方でしょ。