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粕本集呆の馬事放言

「粕本集呆の辛口一献」に替わるカスPこと粕本集呆の新ブログ。主に競馬関連中心ですが、ニコマス活動再開も企図しております。

笠松競馬の中に残っている高崎競馬

中央競馬 地方競馬

 今日は負けるときのヒカリだった。

               ―レース後の武豊のコメント―

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今回もデスノート炸裂!

(両者の本命ルージュバック7着)

 

日曜日の競馬の結果

中央東京「天皇賞秋」…カスP ハズレ/逆神の権兵衛 ハズレ

1着 8番モーリス(1番人気) 権〇

2着 12番リアルスティール(7番人気) 権▲

3着 14番ステファノス(6番人気)

 

権兵衛氏はともかく、カスPに至っては印を打った馬が一頭も3着以内に来ないという、笑うしかない結果。

モーリスは切って泣きを見た人の大方の言い訳と同じく、距離的に2000メートルのGⅠは厳しいと思っていました。札幌記念も、負けた相手はネオリアリズムで0.3秒差。それにスクリーンヒーロージャパンカップを勝ちましたが、産駒はマイラー傾向が強い。ここまで完璧な勝ち方されたら、札幌記念は何だったんだ?相手を油断させるためわざと負けたのか?と言いたくなってしまう。考えられるのは洋芝適性なのですが、香港で勝っている(シャティン競馬場は洋芝)ことと矛盾してしまう。となると鞍上?ムーアは2歳時の京王杯2歳Sで1番人気6着に敗れていますが、その後に勝った香港の2つのGⅠはともにムーア。

2着リアルスティールは、JRAのHPに記してあった、宝塚記念以外、前走がGⅠだと苦戦するという傾向に加え、その安田記念で惨敗。陣営は折り合いがすべてだとレース前にコメントしていましたが、スローにかかわらず今回はしっかり折り合いがついたということか。個人的には好位と中団の間くらい―5、6番手辺りがベストだと思っている馬なのですが、デムーロは今回後ろで脚を溜めた。スローで最後は切れ味勝負になると踏んでの後方待機か。勝ったモーリス以外、2~4着はいずれも後方からの末脚勝負。この馬の好走も鞍上デムーロによるところが大きいのかもしれません。

スローペースを形成したエイシンヒカリは、武豊が「今日は負けるときのヒカリだった」とコメント。これって横山典の「馬は頑張っている」と同じくらい何にでも応用がきく便利なフレーズだな、と。それはともかく、問題はスローペースが、武豊が意図して形成したのか、それとも馬の行きっぷりがいまひとつで、結果そうなってしまったのか。後者だったら仕方ないし、どうもレース後の武のコメントも「優等生過ぎた」と、もうちょっとハッスルしてもよかったんじゃないか、ような感じがある。前者だったら権兵衛氏が言うように明らかなミスリード。スローで残れるタイプの馬ではない。逃げ馬には2段ロケットを装備していて、直線もうひと頑張り出来る馬と、ハイペースで逃げて後続に脚を使わせて、後続が直線思うように末脚を伸ばせない所謂「アラアラ」の状態の中、自らは惰性で逃げ切るという2つのタイプがあって、エイシンヒカリは明らかに後者。坂井千明御大のレース回顧では、出脚をちょっと躓き、これで馬の走りにリズムを欠くようになったのではないか?と述懐していましたから、武豊のせいではないかもしれませんが、東京芝2000メートルをハイペースで押し切ろうというのは結構勇気がいる。馬がダメだったのか人がしくじったのか、何とも言えません。

ルージュバック、アンビシャスについてははっきり馬の力。GⅡならともかくGⅠではここまでといったところか。大外から2番目という不利な枠に入ったステファノスにやられては。ルージュバックに至っては、速いペースよりスローの瞬発力勝負の方がむしろ向いていたはずなのですが。逆に善戦したと思うのは、先行しながら5着と掲示板に粘った安田記念勝ち馬ロゴタイプ安田記念はちょっと「神の手が」ぽいところもありましたが、GⅡ、GⅢならまだまだ侮れず、自力で勝てる。

 

ところで、もう半月前になってしまいましたが、10月14日、笠松競馬の「岐阜金賞」を観戦しに行った当日、吉井友彦の700勝セレモニーがありました。

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ところで、騎手の節目の勝利数を祝うセレモニーでは、後輩や仲の良い騎手が傍らでプラカードを持っていたりするのですが……。

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このオッチャン誰?

 

実はこのセレモニーの直前の第9R、吉井が9頭中7番人気、単勝9,170円のベストヴィジョンを勝利に導いた。2着が5番人気ということもあり、馬単も95,330円、3着は1番人気の馬でしたがそれでも3連単318,790円。このオッチャンは吉井のおかげで馬券で大儲けして、思わずセレモニーに飛び入り参加した…わけではない。

 

セレモニー後早速「愛馬会」に行って写真を見せ、聞いたところ、法理勝弘調教師とのこと。この名前、笠松ファンでなくても、もしかしたら知っておられる方がいるかもしれません。

かつて北関東に高崎競馬という競馬場がありました。2004年末に廃止となったのですが、その後諦めきれない関係者の一部が「新高崎競馬応援団」という組織を立ち上げ、境町トレセンを拠点に新しく競馬場を立ち上げようとしたのです。法理師はその中心となった元高崎の調教師。

勿論潰した群馬県がそれを認めようはずもなく、両者は激しく対立。県が提案した育成施設―所謂「外厩」という形でトレセンの存続は認めるという妥協案により、育成施設という形であっても競馬関連施設として生き残りたいという関係者たちと、あくまで競馬場として再生したい「応援団」が分裂。結果「新高崎競馬応援団」は敗れ去りました。

境町トレセンは「境共同トレーニングセンター」として再生。「応援団」の主要メンバーだった法理師、森山英雄師は高崎を去りました。そのふたりを迎え入れたのが、当時自身も崖っぷち、いつ潰れてもおかしくない笠松競馬場でした。「応援団」は敗れても、存続に向けたそのバイタリティを今度は笠松競馬の再生に活かして欲しいという思いだったのでしょう。ちなみに吉井は森山厩舎所属です。何をやっても長続きしない、お世辞にも優等生とはいえなかった吉井を、森山師は笠松を代表するリーディングジョッキーにまで育て上げた。

高崎競馬の廃止から10年以上経ち、その間、宇都宮、荒尾、福山各競馬場が消えましたが、今生き残っている競馬場の多くをとりまく環境は、向かい風から追い風に変わった。法理、森山両師とも健在の笠松競馬場も立ち直りかけていると言っていいのか…もうすぐ最新式のターフ(笠松に芝コースはないけど)ビジョンが設置され、広江笠松市長も強気な将来像を示しています。建物なんかボロくても、競馬場に来る人は建物ではなく馬とレースを見に来ているので、建て替えなくても地震で倒れないように補強するだけで充分ですが、以前起こった馬の脱走による死亡事故のようなことだけは絶対に起こらないよう、そういった安全管理に優先してお金を投入して欲しいというのは、私だけでなく後藤保師夫人とも一致した意見。

今年はできれば今月と来月、それぞれ1回づつ笠松に行きたいと思っています。「笠松オークション」の出品物も写真に撮ってきているので、今週中に紹介します(オークションの締切は12月末)。明日はJBC予想。JBC3レースでGⅠ9連敗などということにならないよう、頑張って予想しますので。

 

ちなみに吉井のセレモニーで法理師がプラカードを持っていたのは、その前のレースで勝ったベストヴィジョンを管理しているのが法理師だったから。