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粕本集呆の馬事放言

「粕本集呆の辛口一献」に替わるカスPこと粕本集呆の新ブログ。主に競馬関連中心ですが、ニコマス活動再開も企図しております。

笠松競馬の競走馬禁止薬物検出事件について。

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水曜日の競馬の結果

園田競馬兵庫ジュニアグランプリ」…ハズレ

1着 3番ローズジュレップ(6番人気)×

2着 9番ハングリーベン(4番人気)△

3着 11番 バリスコア(7番人気)

勝ちタイム 1:29:1(良)/昨年の勝ちタイム 1:28.6 (サウンドスカイ稍重)

コースレコード 1:25:4

ローズジュレップが強いというよりは、中央勢がダメだったとう印象が強いレースでした。本命のネコワールドは大外枠から序盤「ネコ一直線」がやはり後になって響いた。一方で内3番枠のローズジュレップは川原が馬のスピード能力を活かし難なくネコワールドをマークする形に。同じく前に行った1番人気アズールムーンは3コーナーでもう詰んでいた。これまでハナに立って結果を出してきた馬だけに、ネコワールドだけでなくローズジュレップにも前に行かれたのはマズかったかもしれませんが、早い段階で脱落したことも合わせて、戸崎がヘマをしたというより、元々ダート向きの馬ではないのかも。ゲキリンは最初の出遅れが響き、リンクスゼロは対抗に挙げたのが恥ずかしくなるほど見せ場ゼロ。ダート適性なしということでしょう。結局中央勢でまともに競馬ができたのはダートで実績あったハングリーベンだけ。北村宏を過小評価していたかなと反省。ただ、バリスコアまでは手が回らない。この馬は中央勢が軒並み崩れた恩恵で3着入線。道中7番手でしたが、この馬が届いたのは直線が短くても追い込みが届く余地がある園田の独特のコース形態からかな、というところ。もし地方馬をもう一頭挙げるにしても、バリスコアではなくおそらく浦和のキャプテンロビンの方だったでしょう。

 

木曜日の競馬の結果

笠松競馬「笠松グランプリ」…三連複470円的中(18点)

1着 3番ラブバレット(2番人気)◎

2着 6番オヤコダカ(1番人気)△

3着 2番サトノタイガー(3番人気)〇

勝ちタイム 1:23:6(良・レコード)/昨年の勝ちタイム 1:25:1(ラブバレット・重)

以前のレコード 1:23:8

オグリキャップ記念」もそうなのですが、笠松の全国重賞はリピーターが活躍する傾向が強い。前年結果を出した馬は、翌年幾らか臨戦過程に疑問符がついてもやはり好結果を残す。ラブバレットはマイナス12キロ、サトノタイガーもマイナス13キロと当日見たら「え…どうしよう?」と買うのを躊躇うような馬体減だったのですが(私はリアルタイムでレース観戦できないので、午前中に購入)、ラブバレットについては前走「青藍賞」が重かったこともあり、ちょうど「クラスターC」3着のときの馬体重に戻してきた。4着コウユーサムライもマイナス12キロでしたが、この馬も中央在籍時、凖オープンで好走していたときの馬体重に戻っただけで、所謂「ガレている」わけではかった。

それにつけても今年もまた1着賞金1000万円をはじめとする5着までの賞金を岩手、ホッカイドウ、浦和、佐賀、名古屋とすべて他場の馬に奪われた。笠松の馬は10頭中4頭出走してすべて6着以下。地元ファンの期待を背負い3番人気だったサルバドールハクイは見せ場も作れず6着で、前走僅差ながらも破ったメモリージルバにも先着された有様。1400メートルより1600メートル向きとはいえ、この結果では1600でも全国クラスでは到底太刀打ちできない。これまで定期的に全国区はおろか、JRAのオープン馬すら脅かす馬を輩出してきた笠松、いまや他場、他地区の草刈り場となりつつある。

オヤコダカは陣営が気に入らないと述べましたが、馬は賞賛に値するし石川も上手く乗った。当日関東地方で雪が降ったため、輸送に影響するかという懸念も、交通に混乱をきたすほどではなかったよう。わざわざホッカイドウから中1週で来て、馬体重マイナス3キロというのは結構神経が太い馬のよう。九州産馬コウユーサムライも過小評価していたようで、序盤から果敢に先行してラブバレットら強豪3頭に喰らいつき、最後は流石に3頭との格の違いを見せつけられたものの、4着をキープ。

 

話変わって、笠松の馬から禁止薬物が検出されました。11月7日、第1レース出走のイザタマエ(藤田正治厩舎)。ボルデノン(アナボリックステロイド)という薬物で、筋肉増強剤に用いられる。 これは一昨年高知でも同じ薬物による事案があり、そのときは同一厩務員が管理していた複数の馬から検出されました。この薬物自体はレースの際に体内に残っていなければ使用が禁止されていない薬物なのですが(ただ、イギリスではたとえ放牧中であろうと、ステロイド全般を使うこと自体が禁止されており、国によって対応は違う)、体内から消滅するまで91~140日要する。イザタマエはだいたい月2回ペースでレースに使われていて、ボルデノンがそういう薬物だと知っていれば使わなかったはず。どういう経緯でイザタマエが摂取したのかまだわかりませんが、ボルデノンは別のものにたまたま含まれているといった類いのものではなく、「ボルデノン」とはっきり商品名で記された、注射で投与するサプリメントが一般的のようです。

かつて荒尾競馬で当時リーディングトップの平山厩舎の馬からニコチンが検出されたことがあったのですが、これは明らかに厩舎関係者の煙草の不始末と思われました。ポイ捨てした煙草の吸殻を馬が口にしてしまった。他の競馬場ではカフェインが検出されることも度々あり、昨年は名古屋の川西厩舎の馬から検出されたのですが、カフェインはコーヒーや日本茶にも含まれ、何かしらに混じってそれが馬の口に入る可能性も否定できない。

ボルデノンは注射が一般的であることから、意図的に与えない限り、馬が摂取することはなく、私は薬物に疎いので、飼葉に混ぜる粉状のものや錠剤がもしかしたらあるのかもしれませんが、色々と馬用のサプリメントを販売している国内業者のサイトを調べたところ、ボルデノンやそれを含んだものを売っている業者は見当たりませんでした。御法度ではないものの、扱いが難しいので置いていないといったところか。一昨年高知で同じ事案が発生している以上、故意というのは考えづらく、おそらく担当関係者の無知によるものである可能性が高い。「エクイポイズ(エキポワーズ)」という商品名で扱われていることも多いようで、その辺りも原因かもしれませんが、使用自体違法ではないので、闇ルートとか怪しい経緯ではないでしょうが、地方競馬の厩務員がamazon楽天で買うように簡単に入手できるものでもなさそうで、入手や使用の経緯ははっきりさせないといけない。

笠松競馬はこれまで禁止薬物の事案が聞かれなかったのですが、調教中競走馬が脱走して死亡事故を起こすといった深刻な問題も起きたため、世間の目は競馬場が思っている以上に厳しいと捉えていいでしょう。藤田師や関係者を適当に処分して真相をうやむやにせず、混入の経緯について、はっきりとファンが納得できる説明をしないといけません。競馬場にとって都合の悪い結果でも、そのとき公表するのと、隠していて後でバレるのと、どちらがよりダメージが大きいかは、昨今の大企業の不祥事から明らかなハズです。