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粕本集呆の馬事放言

「粕本集呆の辛口一献」に替わるカスPこと粕本集呆の新ブログ。主に競馬関連中心ですが、ニコマス活動再開も企図しております。

「天才の弟」から解放された武幸四郎

中央競馬

日曜日の競馬の結果

中央阪神阪神JF」…カスP 三連複1,210円的中(12点)

                                     逆神の権兵衛 三連複1,210円的中(10点)

 

1着 2番ソウルスターリング(1番人気)カス△ 権▲

2着 18番リスグラシュー(2番人気)カス▲ 権〇

3着 4番レーヌミノル(3番人気)カス◎ 権△

 

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 本当に連敗脱出の「格好」だけはつけた権兵衛。

 

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フン、何が「神ってる」だ。

ガチ決着を当てただけで

調子こきやがって。

まあいい、俺様もプラス10円だが

マイナスは回避したしな…

 

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日曜日の競馬の結果(訂正版)

中央阪神阪神JF」…カスP ハズレ

逆神の権兵衛 三連複1,210円的中(10点)

 

…これって、今年2度目のような気がするのですが…。ちなみに地方競馬オッズパークだと、投票画面で必ず馬名が出てきて、その横をマークする形で投票するのでこういった間違いは滅多に起こらない……はず。

ソウルスターリングとリスグラシューがメンバーの中では抜けているというのがレースを見ての印象。特に後者は大外枠、終始外を回ってのもので、1と1/4馬身という着差ほど力量の差はないと思います。レーヌミノルはひとつ落ちるか。阪神JF桜花賞の結果は必ずしもリンクしないのですが、今回については2強のいずれかに何かしらアクシデントが起こらない限り、桜花賞までは不動でしょう。血統的には2頭ともオークスの2400メートルがネックになるということはないと思うのですが、そのときには新興勢力が出てきているかもしれない。

 

調教師試験に合格した武幸四郎についてですが、一番印象深いのは2006年菊花賞ソングオブウインド。馬券はハズれたのですが、幸四郎の騎乗は見事だった。そのとき思い出したのが、どこかで彼が言ったらしい言葉「俺は兄貴から良いところを全部取った後の残り滓」。兄弟で同じ競技のスポーツ選手など数多いるし、特に競馬は兄弟で騎手というのは珍しくも何ともない。ただ、幸四郎の場合は兄の存在があまりに大きすぎ、おまけに齢も離れていたというのもあったかもしれません。最初から「天才の弟」と見られ、運が良かったのか悪かったのか、初勝利が重賞だった(1997年3月2日。読売マイラーズCオースミタイクーン)ことで、以後微妙に特別な視線を向けられるようになった。

ソングオブウインドでの幸四郎の騎乗を見て、この卑屈な呪縛から解放され、遅まきながら弟の時代が到来するのでは?と思ったのですが、ソングオブウインドはその後故障で引退。2008年のクイーンC(リトルアマポーラ)から2012年まで重賞を勝てず。そして翌2013年オークス秋華賞、そしてエリザベス女王杯を獲らせてくれたメイショウマンボも、3歳で燃え尽きたように以降は鳴かず飛ばずティコティコタック(2000年秋華賞)、ウインクリューガー(2003年NHKマイルC。ちなみにこの年のダービーまで、私は競馬を知らなかった)とGⅠタイトルに縁がないわけではなかったのですが、地方交流も含め、GⅠの舞台をずっとともに戦い続けたパートナーがいなかったのが、兄との最大の違い。騎手として彼に確固たる自信を持たせてくれる名馬と巡り合えなかった。実のところ私個人はあまり馬券的に「下手打ちやがって」と恨んだ記憶があまりないし、むしろ2007年函館2歳S(ハートオブクイーン)で大儲けさせてもらったのですが、見方を替えればそこまでインパクトがなかったのかもしれない。

新聞記事によれば、他の新規調教師たちが次々と大レースを勝つことを抱負に挙げたのとは対照的に、

 

「特にありません」と答えた。偉大な兄と同じ土俵で戦ってきた今、こう考えている。「馬にも能力(の差)がある。未勝利戦でも、大レースでも、その馬の能力で最大限頑張れるところで結果を出せればいい」

子どもの頃、部屋にポスターを張り、競馬場で応援した。いつか、自分が管理した馬にも乗ってもらいたい。「でも、断られるかもしれない。スーパージョッキーなんで」

(2016年12月10日朝日新聞朝刊。文:鈴木健輔記者)

 

最後の辺り、ジョークだとしても、どこかまだ兄に対するコンプレックスを拭い切れていないのかと思われるのですが、兄は調教師に転身することをずっと昔から否定していています。幸四郎が管理し、期待を込めた馬が、豊が乗る馬に敗れることがあるかもしれない。それでも調教師と騎手、同じ競馬界でも立場が違う。兄の背中を意識することはもうない。それに父の武邦彦師は調教師として、晩年はそれほど振った成績でもなかった。父が調教師としても引退してから時は経ち、比較されることもあまりないでしょう。少なくても騎手時代より自由な気持ちでやれるはずです。ただし、色眼鏡で見られない分、誰の目からも調教師としての力量が正確に測られる。ある意味、今まで以上に厳しい戦いが彼を待っているかもしれませんが、現在38歳。まだ32年ホースマンとして戦うことができます。