粕本集呆の馬事放言

「粕本集呆の辛口一献」に替わるカスPこと粕本集呆の新ブログ。主に競馬関連中心ですが、ニコマス活動再開も企図しております。

「権兵衛サンタ2017」(旧:有馬記念で逆神の権兵衛を倒せ!)結果発表

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有馬記念の結果

1着 2番キタサンブラック(1番人気)

2着 3番クイーンズリング(8番人気)

3着 10番シュヴァルグラン(3番人気)

 

シゲ氏…三連複5,420円×2P的中→10,840P獲得

氷あんず氏…三連複5,420円×1P的中→5,420P獲得

マサユキ氏…馬単3,810円×1P的中→3,810P獲得

勝者 シゲ氏

 

今回は的中者が3名しかいなかったこともあり、3位のマサユキ氏にも賞品を贈呈することにします。優先順位はシゲ氏→氷あんず氏→マサユキ氏の順です。3名の方は賞品の送り先とPASSをトップページのメールアドレス宛に送ってください。シゲ氏につきましては、それとともに希望する賞品(A賞~D賞うちどれかひとつ)を指名してください。氷あんず氏にはその後こちらから折り返し連絡を差し上げます。ちなみに、誰がどれを選択したかはこのブログでは公表しませんので、気兼ねなく”男の手拭い”を選択してください。

また、後日逆神の権兵衛賞の発表もあるので、参加された方はもうしばらくお付き合い願います。

 

レースを顧みるに、まさにキタサンブラックらしい勝ち方でした。この馬は、強いけれどそれ以上に不思議な馬でした。この馬が先頭に立つと、完全にレースの流れを支配してしまう。他の馬は暗示にかかったようにキタサンブラックの作り出すペースに淡々と従う。このままだとキタサンブラックに勝たれると素人目にもわかるのに、誰も流れに逆らおうとしない。

かといって、キタサンブラックが主導権を握れなければ脆いかといえば、全然そんなことはない。天皇賞秋は極悪馬場で出遅れながらも、捲って快勝。スローでなければダメな馬でもなく、他馬が速い流れを作ってもそれなりに対応する。狙って潰そうと思えば潰せないこともないでしょうが、そのときは間違いなく刺し違えになる。海外のようにラビットという捨て駒がいれば話は別かもしれず、昨年2着に敗れた有馬記念では、途中から動いたサトノノブレスがそれではないかと言われもしましたが、私個人はサトトノブレスの動きに気を取られてしまった武豊の判断ミスだと思います。昨年は道中2番手、自身が流れを支配する立場ではなかったから。マルターズアポジーが単騎で逃げても自身のペースは貫いていましたが、やはり2番手では完全にレースを支配しているとは言い難かった。そこに、他馬の動きに過敏に反応してしまう隙があったと思います。やはりこの馬は、自分で先頭に立ち、レースの流れを支配したときこそ真骨頂。

武豊が他のレースの騎乗を断って、全てを注ぎこんだ今年の有馬記念、即座に先頭を確保してペース配分も狡猾かつ慎重に。そして他の馬はまったく競りかけてこなかった。競りかけてペースを乱せばキタサンブラックを潰せるかもしれないが、自分も無傷ではいられない。今年の漢字「北」の由来のひとつにもなった武豊曰く「国民の馬」を潰して非難を受けても、それで勝てれば「これが勝負だ」と開き直れる。でも一緒に沈めば単なる叩かれ損なのです。そんな空気、1枠2番という絶好枠、そして昨年と違い、マルターズアポジーのような、逃げなければダメという馬がいなかった。ラストラン、お膳立ては整っていましたが、競馬の恐いところは、折角整えられた舞台を、主演俳優が下手な演技でぶち壊しにしてしまうことがあること。しかしキタサンブラック武豊は今年の有馬記念、完璧な主演俳優であり、それ以上にレースの流れを作ることにおいて見事な演出家でした。

先頭に立つことでレースの空気を支配できる稀有なタイプの馬が凱旋門賞に出ていたら…と思うのですが、凱旋門賞を諦めたことについて武豊は「海外に行っていれば、今この瞬間はなかったかもしれない」と。この答えには唸らされました。昨年キタサンブラックを破ったサトノダイヤモンド凱旋門賞で惨敗し、今年この舞台に立つこともできなかった。大きなものを手に入れ損ねましたが、それが別の大きなものを呼び込む要因にもなった。

まだ5歳ですが、オーナー北島三郎氏は、強いうちに花道を飾らせたい、と。他の大物歌手のように紅白歌合戦から降ろされるのを待たず、自ら「卒業」した北島氏らしい選択です。北島氏は、いずれ遠からず自身も和田アキ子小林幸子のように降ろされることを予感し、「落選」によって名声に傷がつくことを避けるため、先に自ら身を退いたのかもしれません。自身の芸能人としての商品価値の寿命を悟り、第一線からの引き際を誤らないのが一流のエンターテイナー。無論、衰えて2桁着順を重ねるようになるまで走り続けるのも競走馬としてありですが、エンターテイナーではない。そういう意味では、「国民の馬」キタサンブラックも競馬界の一流エンターテイナーでした。