粕本集呆の馬事放言

「粕本集呆の辛口一献」に替わるカスPこと粕本集呆の新ブログ。主に競馬関連中心ですが、ニコマス活動再開も企図しております。

林満明騎手、引退。

明日の東京ジャンプS(東京第8R)で、障害界の重鎮・林満明騎手が障害2000回騎乗を境に引退します。林は1985年度の競馬学校第一期生。その顔ぶれを見るに…

石橋守
岩戸孝樹
上籠勝仁
柴田善臣
須貝尚介
田島裕和
谷口一明
玉井智光
林満明
福有稔
武藤善則
山田和広

というメンバー。現役は残すところ柴田善臣ひとりになってしまう、というより1986年デビューで、30年以上現役を続けるという方がむしろ稀有。

明日の東京JSで林が騎乗するのはアスターサムソン。三木ホースランドJS(障害OP)、京都HJ(障害GⅢ)を連勝していて、ここも勝ち負けが期待できる。餞別馬券もあっておそらく当日は単勝1倍台になるでしょう。そのアスターサムソン、名前から察せられる通り、父は同期の石橋守ダービージョッキーにしたメイショウサムソン。そして同レースでは同期で調教師の岩戸師が、刺客にミュートエアーを送り込む(鞍上五十嵐)。重賞実績はないものの、ここ3戦急上昇の勢いある馬。東京は障害の難易度が高くない分平地力が他場より重視され、障害未勝利、OP連勝しただけのマテンロウハピネス(鞍上西谷)が前日で2番人気に推されているのも、1600万条件で幾度も好走している平地力を買われての評価か。中山GJ4着だったタイセイドリーム(鞍上森一馬)も、平地を叩いてここに挑んできていて、正直アスターサムソンは単勝人気ほど盤石でもないのですが。

林は2015年の中山グランドジャンプアップトゥデイトでデビュー29年にして一度は天下を獲りましたが、その後オジュウチョウサンというとんでもない馬が現れて天下を奪われた。ここ数年中央競馬への関心が薄れ、それに伴い馬券抜きで興奮、感動するレースもなくなりましたが、昨年暮れの中山大障害は凄かった。障害天下を取り戻すべく、林&アップトゥデイトが選んだ戦法は、まさかの大逃げ。オジュウチョウサンが追いついてきたのはゴール手前。実はレースをVTRで観る前に、どこかで既に結果を知ってしまっていたのですが、それでもゴール前は興奮しました。はじめて障害馬でJRAの「ヒーロー列伝」のポスターに抜擢されたオジュウチョウサンですが、決まったのが今年の1月。あのアップトゥデイトの壮絶な逃げを、最後の最後で捕まえたインパクトが、ポスター化を後押ししたのかもしれません。名脇役あってこそ主役が光る。2015年、春秋ふたつの障害GⅠを制した馬を脇役というのも何ですが、オジュウチョウサンを語るのに、宿敵アップトゥデイトは絶対に欠かせない。

先週「父の日」だったのですが、私は5月の「母の日」と一緒にしてお金を渡し、俺は仕事で行けないけど、これで弟一家と一緒に寿司でも食べに行ってきて、と。ところが誤算は愚弟一家で、小学一年生と幼稚園入ったばかりの甥ふたりが食い荒らすばかりだったらしい―しかもガキの分際でウニとかイクラとか、渋くて高いネタが好き―。私は父親が大嫌いなのですが、それでもできるときに親孝行しておかないと、死んだときにもっと親孝行しておけばよかったと絶対後悔する。何だかんだ言っても息子とはそういうもの。というわけで改めて「父の日」のプレゼント。アスターサムソンから馬単総流し馬券。まあ、当たったところで幾らつくか…といったところで、ハズレたら紙屑。親孝行もへったくれもないわけですが。

 

そういえば引退といえば、大下智も引退。2007年デビューで通算825戦17勝(障害騎乗はなし)。11年かけて僅か17勝ですが、ここまで粘って現役を続けてきたことを評価したい。