粕本集呆の馬事放言

「粕本集呆の辛口一献」に替わるカスPこと粕本集呆の新ブログ。主に競馬関連中心ですが、ニコマス活動再開も企図しております。

笠松競馬「笠松グランプリ」出走馬紹介

11月22日に行われる「笠松グランプリ」出走馬の紹介を。

何で23日の祝日にやらず、前日の平日にやるんだ?と思うのですが、ひとつは23日には「浦和記念」があり、競合したくないことと、祝日は特別なレースを組まなくても観客が集まり、22日と分けた方が両方に客が入ってウマーという算段かもしれません。とはいえ笠松の事務サイドは、優勝賞金1000万円の割にレースを積極的にアピールしているか?と首を傾げてしまう。

馬名の横のアルファベットはお勧め度。

 

1枠1番 サンデンバロン D

牡6歳/名古屋・塚田隆厩舎/丹羽克輝

モルフェデスペクタ/母父ソングオブウインド

今年正月の重賞「名古屋記念」勝ち馬。その後もA1、重賞で手堅く走っている。さすがに800メートル戦の「名古屋でら馬スプリント」では6着だったが、基本距離も不問。ただ中央より移籍して以降、名古屋以外で走ったことがない。ここまで頑なに名古屋しか使っていないと、臆病で環境の変化に敏感過ぎるとか、他場では何か不都合なことでもあるのかと疑ってしまう。また重賞でも他地区馬が参戦する「東海桜花賞」レベルになると壁に跳ね返されているような印象があり、今回のメンバー相手だと、パッと見の安定感はアテにならない。他場で通用する器か、所詮「鳥なき島の蝙蝠」に過ぎないか、試される一戦。ただ、前走「ゴールド争覇」は地元で迎え撃ったにせよ、南関の強豪ウェイトアンドシー相手に0.1秒差2着。これは素直に評価していい。

2枠2番 エイシンヴァラー B

牡7歳/兵庫・新子雅司厩舎/山下雅之

サウスヴィグラス/母父シンボリクリスエス

昨年2着で、今年の「黒船賞」(高知・交流GⅢ)で大金星を挙げた。その後も「かきつばた記念」(名古屋・交流GⅢ)4着、「サマーチャンピオン」(佐賀・交流GⅢ)5着と手堅く走っている。「東京盃」(大井・交流GⅡ)は相手も格上で、さすがにこれまでのようにはいかなかったが、それでも勝ち馬からは1.4秒差と、11着という着順ほど離されていない。ただ、前走の地元「兵庫ゴールドカップ」の敗戦(3着)と、鞍上に笠松の山下を配したことが気になる。勝負気配なら地元の有力騎手を配するはずだし、そうでなくても敢えて笠松でも成績上位ではない山下を乗せる理由が解らない。ただ、山下からすればまたとない大チャンス。「兵庫ゴールドカップ」は体調が良くなかったようで、中間の調整過程と当日の気配には注意したい。

3枠3番 ラブバレット A

牡7歳/岩手・菅原勲厩舎/山本聡哉

ノボジャック/母父バブルガムフェロー

同レース現在三連覇中でコースレコードホルダー。「北海道スプリントカップ」(ホッカイドウ・交流GⅢ)2着、「クラスターカップ」(盛岡・交流GⅢ)3着と衰えはない。ただ、昨年までとは臨戦過程が異なり、今年は11月4日の「JBCスプリント」(10着)から参戦。「JBCスプリント」に挑戦したことには敬意を表したいが、間隔は11月9日に地元A2戦を使ったドリームアローの次に短い。タイセイバンデッドも同日の盛岡「絆カップ」に出走しているが、ラブバレットが走ったのは京都コースで、中央の一線級に囲まれた交流GⅠ。今回果たしてどれだけ余力があるか。今回はさすがに地力だけで捻じ伏せられるメンバーではない。

4枠4番 ドリームアロー E

牡4歳/笠松・田口輝彦厩舎/岡部誠

トランセンド/母父デュランダル

今年正月の重賞「名古屋記念」5着。勝ち馬のサンデンバロンすらここでは見劣りするのだから、この馬に至っては推して知るべし。昨年「岐阜金賞」4着等、決して弱い馬ではないがさすがに相手が悪すぎる。

5枠5番 メモリートニック C

牡4歳/名古屋・塚田隆厩舎/友森翔太郎

タニノギムレット/母父ジェニュイン

同厩のサンデンバロンと似たような感じだが、違うのは笠松での実績あるところ。「サマーカップ」、「くろゆり賞」と夏の重賞を続けて3着。「善戦マン」と言われればそれまでで、さすがにこの舞台になるとパンチ力で見劣りは否めないが、前走「ゴールド争覇」では南関の強豪ウェイトアンドシーから0.1秒差3着。2着サンデンバロンとはクビ差。重賞未勝利だが、笠松との相性が良い分サンデンバロンよりは馬券に絡む可能性があると思う。

6枠6番 エイシンバランサー A

牡6歳/兵庫・新子雅司厩舎/下原理

ゴーストザッパー/母父ミズンマスト

今年の佐賀「サマーチャンピオン」勝ち馬。元中央オープンで、頭打ちというほど大敗を繰り返していたわけではなかったが、さりとて勝ち負けを期待できるほどの力もなく、早い段階で兵庫に移された。6着7着を繰り返したり掲示板に載ったりすると、中央への未練が付き纏うものだが、それをバッサリ切れるのがエイシンのさすがと言えるところで、実際それが成功して交流重賞で金星を挙げた。「東京盃」では10着と、僚馬エイシンヴァラーと枕を並べて討ち死にしたような恰好。ただ、ヴァラーと違って「東京盃」から直行しており、充分調整する時間があった。笠松では「サマーカップ」を勝っており、コース適性も問題なし。鞍上も笠松で数多の実績ある下原を配してきたことから、陣営はヴァラーよりもこちらの方に色気を持っているようだ。

7枠7番 ダイヤモンドダンス E

牡9歳/笠松花本正三厩舎/筒井勇介

リンカーン/母父エルハーブ

前々走「オータムカップ」では9番人気ながら3着に入線、配当を沸かせた。「サマーカップ」5着の実績もあり、終わってからの話になってしまうが、人気ほど侮られる存在ではなかった。ただ、前掲ドリームアロー同様、この相手では苦戦は必至。東海公営所属馬オンリーの重賞なら一角崩しも狙えるのだが…。

7枠8番 タイセイバンデッド C

牡7歳/ホッカイドウ・田中淳司厩舎/吉原寛人

サウスヴィグラス/母父マヤノトップガン

かつてはスプリントの第一線で活躍し、「習志野きらっとスプリント」(船橋)2着の実績もある。ただ、昨年の年末「兵庫ゴールドトロフィー」出走取消を境に不振に陥り、昨年勝ち負けを演じた、地元の一連のスプリントレースでも掲示板にすら届かない有様。距離が1600メートルの盛岡「絆カップ」で5番人気2着に健闘したが、長いところが合うようになったというより、距離適性に些か無理があったエンパイアペガサス他、相手が緩く、勝った同厩のメイショウアイアンから0.8秒離された。実績的に復調していれば有力であるのは疑いない。ただラブバレット以外にも兵庫勢が強力で、厳しい戦いになるだろう。

8枠9番 サクラレグナム B

牡9歳/高知・田中守厩舎/赤岡修次

サクラプレジデント/母父ブライアンズタイム

地味な存在だが「さきたま杯」(浦和・交流GⅢ)6着、「習志野きらっとスプリント」3着と、成績は決して侮れない。今年はじめまでは南関に所属し、期待はされながらもいまひとつ応えることができなかったが、高知に来て9歳ながら一皮剥けた印象がある。高齢馬を活躍させることに定評ある高知ならではか。実力的には兵庫の2頭との差はそれほどないはずで、派手な勲章をぶら下げている分ラブバレットや兵庫2頭に人気が集まれば、人気の盲点として美味しい配当を齎してくれるかもしれない。

8枠10番 ストーミーワンダー D

牡4歳/笠松・笹野博司厩舎/佐藤友則

ストーミングホーム/母父ワイルドラッシュ

「サマーカップ」はエイシンバランサーから0.9秒差2着。名古屋「ゴールド争覇」では5着なれど勝ち馬ウェイトアンドシーから0.4秒差。ただ、今回の名古屋、笠松勢すべてに言えるが、決して頭数を揃えるためだけの出走ではないだろうが、実力はせいぜい東海所属馬限定のSP2、SP3レベルで、他地区勢に較べパンチ力が弱い。余程もつれた時にサンデンバロンやメモリートニックと3着争いをできるかどうかだろう。とはいえこれ以上の馬を用意できるかといえば、馬名が思い浮かばない。残念ながら現在の東海公営で、他地区に遠征してまともに勝負になるのはカツゲキキトキトくらいだろう。