粕本集呆の馬事放言

「粕本集呆の辛口一献」に替わるカスPこと粕本集呆の新ブログ。主に競馬関連中心ですが、ニコマス活動再開も企図しております。

笠松競馬存続の陰の功労者

水曜日の競馬の結果

船橋競馬ダイオライト記念」…三連複1,220円的中(14点)

1着 チュウワウィザード(1番人気)◎

2着 アポロケンタッキー(5番人気)△

3着 オールブラッシュ(3番人気)▲

 

トリガミを避けるための三連単4点が却って余計になってしまった…。

 

平成30年度・第3回調教師・騎手免許試験新規合格者発表がありました。調教師補佐に周籐直樹という懐かしい名前が。元福山の騎手です。騎手は11人で、うち川崎の岡村裕基はカムバック。48歳という年齢が凄い。新人の中には何人か女性っぽい名前も見かけますが、如何せん今は男女の名前の境目が曖昧になっている。ホッカイドウの山本咲希到なんて、最後の「到」がなければ絶対女の子の名前ですし、今年中央でデビューした騎手に「温心」と記して「ハート」と読む騎手がいますが、これこそ男女どっちにでもつけられる。ホント最近は「カミーユ…何だ、男か」なんてケース少なくない(ちなみにカミーユはフランス人に多い名前で男女両方に使われる)。

そんな10人の中に笠松所属の新人騎手が。東川慎。東川公則のジュニアです。父親は故・後藤保師の弟子でしたが、息子の慎は後藤保師の長男である正義師の厩舎に所属。競馬場公式HPに掲載されている写真からしてもう生意気盛り。これは大黒社か煙草屋のおばあちゃん辺りに一度シメてもらわないことには、父親みたいに平然と人気馬を飛ばしてくれるような騎手になってしまう。というか、父親に限らず笠松の騎手全員にいえることなのですが。

笠松けいばに新人騎手誕生! - オグリキャップを輩出した岐阜の地方競馬「笠松けいば」

 

もうひとつ、県地方競馬組合管理者でもある広江正明笠松町長が、次期の町長選に出馬しないことを明言。新聞の記事で初めて知ったのですが、この方、5期20年の間笠松町の町長を勤め、岐阜県内の市町村の首長としては現役最長。ただ、2011年は広江氏以外に立候補者はなく、事実上の信任投票でした。2015年は対立候補にダブルスコアをつけての当選だったのですが、裏を返せば広江氏の得票数の半分の票が対立候補にも投じられたわけで、これは多選を嫌う意思と取ることもできる。広江氏は70歳で、その気になればもう一期くらいはできるでしょうが、退き時を弁えたということでしょうか。笠松競馬存続に一定の目途がついたということも、次期不出馬の理由として挙げられていました。

広江氏が町長だった頃、まさに笠松競馬は崖っぷちにありました。それも一度ではない。2004年から2005年にかけて、当時の知事・梶原拓が潰そうと目論んだり、その後も笠松競馬の地主たちが土地明け渡しを求めて集団訴訟を起こし、第一審では競馬場側が敗訴。しかし前者は多くの競馬ファンやマスコミが笠松競馬の応援に回ってくれたおかげで知事が尻込みし、後者は原告側弁護士の迷走で自滅。

http://www.keiba-union.com/pdf-file/081128-305.pdf

(全国競馬産業労働組合連合会2008年11月会報より)

とはいえ一時期は3着までしか賞金が入らなかったりと、荒尾、福山が力尽きていく中で、次は笠松かと思わせる時期もありました。更に調教中の競走馬が競馬場から脱走し、自動車と衝突して運転手が亡くなるというとんでもない事故も。

そんな中、笠松競馬を陰で支えたのが広江氏でした。大きなレースがある日は競馬場に顔を出して関係者に「売り上げはどう?」と声をかける。イベントやレースの表彰式にもこまめに出席してくれました。実は一度だけ、競馬場で声をかけて少しの間立ち話をさせてもらったことがあり、そのときは笠松競馬の経営も危機を乗り越え上昇傾向にあっただけに、言葉の端々に安堵の気持ちが窺えました。

 

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競馬場の廃止には中津市の鈴木某や上山市の阿部某、福山市の羽田某等、潰したい首長が絡んでいるケースも多い。そんな中で首長が終始競馬場の味方の側に立っているというのは大きかった。最後は競馬場の施設を大きく改築するビジョンまで打ち出していましたが、それは流石に先走り過ぎですよと思ったほど。まずは地主の方々がまたぞろどこかの弁護士に煽動されたりすることがないよう、地代の話等をしっかりまとめて信頼関係を築くことが大切だと思います。次に痛ましい競走馬と自動車の衝突事故が再発しないよう厩舎区画の整備。見た目を良くするのは後でいい。

次の首長が笠松競馬の味方になってくれるとは限りません。おそらく広江氏は笠松競馬に好意的な人物を後継に推すでしょうが、たとえその人物が新しい市長になっても、掌返しは普通にあり得る。景気の減速も囁かれている中、競馬場は経営の安定が続くよう、振興策を考えなくてはならない。この競馬場は「喉元過ぎれば…」というところがしばしばあるだけに。