粕本集呆の馬事放言

「粕本集呆の辛口一献」に替わるカスPこと粕本集呆の新ブログ。主に競馬関連中心ですが、ニコマス活動再開も企図しております。

笠松競馬「オグリキャップ記念」全出走馬紹介

4月25日に行われる笠松競馬「オグリキャップ記念」の全出走馬を紹介。今年は過去3年の勝ち馬が揃う等実績馬が多い反面、それぞれが不安要素を抱えている。「格」が勝つか「勢い」が勝つかといった感じで非常に読みづらい一戦。今回、「実績」、「過程」、「勢い」と3つの分野で3段階の評価。「過程」はローテーションの間隔やここに至るまでのレースのクラス、そして笠松までの輸送を加味して判断しました。

 

1枠1番 グレイトパール(鮫島克也) 牡6歳

佐賀・川田孝好厩舎/父キングカメハメハ 母父デヒア

実績:A 過程:B 勢い:B

中央重賞2勝の元中央OP馬。佐賀移籍後、「雷山賞」(OP)で昨年九州、高知ふたつのダービーを制したスーパージェットを子ども扱い。とはいえ前走「佐賀記念」(佐賀・交流GⅢ)では2番人気に推されながら結果は4着。着順よりも勝ち馬、2着馬に1.9秒差つけられたことが気になる。中央時代、重賞3連勝がかかった平安Sで、1番人気に推されながら5着に敗れて以降は、能力よりも走る気持ちに衰えが感じられ、そのせいか出脚も鈍くなってしまった。笠松2500メートルは余程でなければ出遅れは問題にならないが、佐賀に移籍以降の異様な体重増も課題。輸送で幾らか絞れるだろうが、昨今佐賀の有力馬が東海公営に遠征してきても、結果を出せないケースが目立つ。高知と違いこれまであまり積極的に他地区への遠征をしてこなかったことも要因かもしれない。実績はピカイチだが過信はできない。

 

2枠2番 キタノイットウセイ(宮下瞳) 牡9歳

笠松・栗本陽一厩舎/父スパイキュール 母父リアルシャダイ

実績:B 過程:B 勢い:C

中央でデビューしたが、活躍したのは南関、ホッカイドウ。道営に属していた頃の全盛期は重賞勝ちこそないがあと一歩というケースが続いた。南関でも息の長い活躍をしたが、徐々に衰えが現れ、頭打ちになって笠松に移籍。オープンの「東海クラウン」なら勝ち負けだがこれまで地元重賞に2度チャレンジし、ともに掲示板確保も叶わなかった。地元のふたつの重賞がともに特別強力なメンバーだったとはいえず、ここでは苦戦が予想される。

 

3枠3番 メモリージルバ(友森翔太郎) 牡10歳

名古屋・塚田隆男厩舎/父キングヘイロー 母父アフリート

実績:B 過程:A 勢い:A

名古屋の古豪。10歳で「ウインター争覇」、「マーチカップ」と笠松の重賞を連覇し、ここに駒を進めてきた。2015年の「くろゆり賞」で4着、続く「オータムカップ」で3着入線した辺りから笠松とは相性が良いと判断したのか、以降積極的に遠征に訪れるようになった。距離適性はオールマイティーというか走らせてくれるならでこでも…といった感じだったが、齢を経てズブくなり、近年中距離適性が濃厚となってきた。笠松では連覇を狙った昨年大晦日の「東海ゴールドカップ」の、スタート直後落馬競走中止という大醜態もあったが、コースとの相性は抜群。ただ、地元名古屋のSPⅠでは善戦止まりのケースが多く、相手関係もあるかもしれない。2500メートルは未知の領域で、血統もお世辞にも長距離向きではないが、不安よりも新味を出してくれる期待の方が大きい。相手関係を出来と勢いでカバーできるかだろう。

 

 4枠4番 シーザワールド(松本剛志) 牡6歳

実績:C 過程:C 勢い:B

笠松・加藤幸保厩舎/父ブラックタイド 母父アンブライドルド

中央未勝利から笠松に移籍し、Cクラスから地道にここまで這い上がってきた。中央では長い距離を使われてきているが、得意だったらそこで未勝利から抜け出しているはずで、あまり評価材料にはならない。唯一挑戦している重賞が昨年大晦日の「東海ゴールドカップ」で、8番人気、勝ち馬から4.0秒差のブービー負け9着。その「東海ゴールドカップ」で最低人気の馬が3着に入線したのだから、競馬は何があるかわからないが、普通に考えて出番があるとは思えない。

 

 5枠5番 メイショウオオゼキ(笹田知宏) セン9歳

兵庫・新子雅司厩舎/父ハーツクライ 母父イージーゴア

実績:B 過程:A 勢い:A

中央1000万条件で頭打ちとなり、兵庫に移籍、A2、A1を4連勝の後重賞の「六甲盃」(2400メートル)で、元中央OPタガノゴールドにハナ差2着。ただ、勝ったタガノゴールドは名古屋の「梅見月杯」(1900メートル)で勝ち馬から2.2秒差6着。勝ち負けを演じられる器かどうかとなると微妙だが、地方に転向後まだ底を見せていないともいえ、兵庫の一線級だけに抑える必要はあるだろう。ちなみに祖父サンデーサイレンスと母方の祖父(母父)イージーゴアは現役時代ライバルどうしだった。

 

 6枠6番 ガヤルド(岡島健司) 牡8歳 

川崎・林隆之厩舎/父ステイゴールド 母父プレミアムサンダー

実績:C 過程:C 勢い:C

昨年暮れの大井2600メートル「金盃トライアル」を勝利。ただ本番の「金盃」は勝ち馬から3.1秒差の10着に終わる。南関のBクラスなら勝ち負け、OPクラスなら掲示板といった実力で、「金盃トライアル」の勝利を頼りに、笠松の重賞なら…と思ってやって来たのだろう。ナメられているのだが、正直笠松の馬だけが相手ならこの程度の馬にも捻られてしまうかもしれない。悔しいがこれが笠松競馬の現状である。

 

7枠7番 カツゲキキトキト(大畑雅章) 牡6歳

名古屋・錦見勇夫厩舎/父スパイキュール 母父キングカメハメハ

実績:A 過程:C 勢い:C

今回最も取捨選択に困る馬。実力だけをいえば確勝級だろう。ただ、昨年1年間無理な使い方をされ、「名古屋グランプリ」(名古屋・交流GⅡ)5着の10日後に年始の「名古屋記念」に出走。勝利して今年は名古屋の重賞を全制覇すると威勢のいい抱負を語った後、脚部不安で暫く戦線離脱していた。少なくとも昨年は交流重賞で上位を争える馬のローテーションではなかった。思ったより復帰は早かったがそれだけにコンディションは疑わしい。「オグリキャップ記念」は一昨年出走。勝ったとはいえ、2着馬から0.3秒差。圧勝とはいえなかったが、同じ距離の「名古屋グランプリ」や2100メートルの「白山大賞典」(金沢・交流GⅢ)で中央勢と上位争いを演じている以上、コースへの不安はないだろう。中間の動きと当日の気配に要注意。

 

7枠8番 グルームアイランド(青柳正義) 牡8歳

金沢・高橋俊之厩舎/父ヤマニンセラフィム 母父サクラチヨノオー

実績:A 過程:B 勢い:C

2016年の勝ち馬で、0.1秒差でリワードレブロン(高知)の三連覇を阻んだ。大井所属だった昨年は2番人気4着。同じ金沢の馬でも、かつてこのレースの常連だったジャングルスマイルほどの存在感はなく、昨年よりも衰えが感じられる。ガヤルドと同じくらいか。ただメンバーは強力だが臨戦過程に不安ある馬が多く、過去の実績もあるだけに出来次第では見限れない一頭。

 

 8枠9番 デジタルフラッシュ(藤原幹生) 牡8歳

実績:B 過程:A 勢い:B

笠松・尾島徹厩舎/父アグネスデジタル 母父サンデーサイレンス

中央で1600万条件に昇級したがそこで完全にクラスの壁に阻まれ、昨年秋に笠松に移籍。「ウインター争覇」、「マーチカップ」ともに3着と地味に活躍し、笠松でもやっていけることを証明した。中央で2400メートルの1000万条件戦を勝利しており、前掲重賞2戦ではメモリージルバの後塵を拝しているが、距離適性に関してはメモリージルバより自信があるはずだ。パッとした実績はないがその分人気の盲点になりそうで、配当に妙味を齎してくれる可能性は充分ある。

 

8枠10番 エンパイヤペガサス(菅原俊吏) 牡6歳

岩手・佐藤祐司厩舎/父エンパイヤメーカー 母父ディストーテッドヒューマー

実績:A 過程:C 勢い:B

昨年覇者だが、そのときは浦和の平山真希厩舎所属だった。その後岩手に移籍、トップクラスの活躍を見せる。ただ、例の薬物騒動に見舞われて再度浦和に移籍。しかし岩手の騒ぎがこの馬の調子にも影響を与えたのか、前年勝った「報知グランプリカップ」で10着等、ロクな結果が出せなかった。岩手が開催を再開したことで戻り、初戦のAクラス戦ではさすがに貫録勝ちを見せたが、昨年と違い今度は岩手からの遠征であることがどう影響するか。このレース、東北、北海道からの遠征馬は結果を出せていない―出走した例も多くはないが―。昨年は笠松コースを熟知している岡部誠が鞍上だったが、今年は岡部が跨っていない点も割引かもしれない。ただ、菅原は昨年岩手リーディング3位である。